アトピーの発症年齢とアレルギー疾患との合併症

■アトピーは1~5歳以下で発症する人がほとんどです

アトピー性皮膚炎は、発症してから治るまでの過程に個人差がありますが、大きく4つのパターンに分かれます。

まず発症の時期ですが、乳幼児期が多くなっています。最近の調査では、1歳以下で発症するケースが全体の50~60%、5歳以下では80%となっています。

1歳以下といっても生まれてすぐに発症することはほとんどなく、生後2~3ヵ月ほどで症状が出始めます。

次に、治るまでの過程ですが、ほとんどのケースでよくなったり、再発したりを繰り返しながら、成長に伴って自然に治っていきます。急激によくなるケースもあれば、ゆっくりと治っていくケースもあります。

また、最近では、大人になってもずっとアトピー性皮膚炎を患っている、いわゆる重症化するタイプや、大人になって突然、再発するようなタイプなども増えています。しかし、全体から見るとそれほど多いというわけではありません。

■アレルギー疾患を合併しやすいことに注意しましょう

アトピー性皮膚炎は、そのほかのアレルギー疾患を合併しやすいことがわかっています。調査で合併しているアレルギー疾患の割合を調べたところ、もっとも多かったのは気管支ぜんそくで40.0%。次いでアレルギー性鼻炎が36.8%と高い割合を占めました。

また、乳幼児では、食物アレルギーを合併しているケースがたいへん多く見受けられます。そのため、親は「うちの子のアトピー性皮膚炎は、食べ物がアレルゲンとなっている」と誤解し、食べ物を制限することで、アトピー性皮膚炎を治そうとしがちです。

しかし、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎は違う病気です。

食べ物の制限はアトピー性皮膚炎の症状の改善には、あまり効果はありません。

アトピー素因はなりやすさを示すものではありますが、受け継いでいても、環境やそのときの皮膚の状態など、さまざまな要因がかかわって発症するのです。

また、子どものアトピー性皮膚炎を予防するために、卵や乳製品を避ける妊婦さんもいます。しかし、こうした食事制限が予防に役立つという証拠がないため、現在では妊婦の食事制限は行わないことになっています。高橋健介の【自宅で出来るアトピー改善法】が参考になりました。

■アトピーの症状はかゆみを伴う皮疹です

アトピー性皮膚炎の症状は、かゆみを伴った皮疹が特徴です。皮疹は、体の左右のほぼ同じところにできます。また皮疹にもいろいろな種類があり、症状が悪化する急性期と、落ち着いている慢性期では違ってきます。

【急性期の皮疹の特徴】
・紅斑(赤い皮疹)
・湿潤性紅斑(赤くジクジクした皮疹)
・丘疹(ブツブツした皮疹)
・漿液性皮疹(水ぶくれを伴うブツブツとした皮疹)
・鱗屑(角質がカサカサしてむけてくる状態)
・痴皮(かさぶた)など

【慢性期の皮疹の特徴」
・湿潤性紅斑
・苔癖化(象の皮膚のようにゴワゴワしてくること)
・鱗屑
・瘤皮
・色素沈着
・色素脱出(皮膚の色が一部抜け落ちたように白くなること)など